もう一度、このドラマを見ろと言われても、今はもう、つらくて見られないと思うほど、長く心を動かされ続けてきた作品です。
(深く読み解きたくて、ドラマのシナリオ集とメーテルリンクの「青い鳥」も買い求めました。)
愛するということの大きさを、これほど純粋に表現したドラマはなかったと、私は思います。
登場人物それぞれの愛のあり方が、本当に繊細に描かれていて、そのすべてが、野沢さんの魂から出てきたかのようで、人への愛の強い方だったのだと感じ入りました。
幾多のシーンを、心に思い描くたびに、時には命を掛けてでも、守るべきものがこの世界にはあり、自分にはそれが、できるのだろうか、、、 そう問わずにはいられません。
自分の最期の時間まで、答えは出ないでしょうが、私にとっての「青い鳥」をいつも心に描いて、生きて行こうと思っています。
by 野の花 (2009-10-19)
以下は私が数年前にAmazonに書いた「青い鳥」(DVD)の書評(引用)です。(今週BS-NHKでの放送「天国からの...」を拝見していて、野沢さんの奥様が私と同じ考えをお持ちでいらっしゃるのを知り、驚くとともに、大変光栄でした。恥ずかしいのですが、紹介させていただきます)
===================(引用)================== 「野沢 尚(脚本家)+貴島(プロデューサー)」コンビの名作。原作(脚本)、テレビドラマのいずれも、何度見ても素晴らしい。今まで見てきたドラマの中でも、間違いなくベスト3に入る。全編を通じて流れる物哀しさに、後半は行き詰まるプロット.....テーマは重苦しいのに、なぜかとても癒される。役者たちの名演、SENSの抑えた音楽、信濃境(長野)や坊津(鹿児島)といったロケーション(私も大好き)......どれをとっても良かった。年上の美しい人妻と逃避行なんて、憧れちゃう(笑)。このドラマを韓国で放送すれば、間違いなく高視聴率だろう(TBSさん、お願いします)。それにしても、これだけの名作を残された野沢さんは、なぜ自死されたのだろう。彼はこのドラマの中で、「なぜ生きていかなくてはならないの?」という少女の問いに対し、「どんなにさびしくても、苦しくても、生きていかなくてはならない」と主人公に言わせている。このセリフは、野沢氏自身の心の奥底から吐き出された言葉に違いない。いまドラマを見返して、ハッキリそう判る。(それなのになぜ?)いや、むしろこれは彼自身が残した愛する家族への「遺書」だったのかもしれない。(自死はこのドラマ作成当時、既に心の奥深くにあったはずだ。)いずれにせよ、野沢さんは生前、よほどつらい思いをされてきたのだろう。このドラマには、彼自身のそんなトラウマや喪失感、人生のやるせなさ、はかなさがはっきり見て取れる。野沢さん、あなたは素晴らしい脚本家でした。あなたの、その少年のように傷つき易い繊細なハートのおかげで、我々は今日、素晴らしい作品群を愉しむことができます。もう少し長生きしていただき、あなたの優れたドラマや映画を見たかった。ありがとう、そして安らかにお眠り下さい。 =========================================
by 逃避行 (2009-03-07)
ドラマ大好きな私ですが、「青い鳥」以上に衝撃的ではまったドラマはありません。 とくに一部の、理森とかほりの切なく儚い恋模様が最高でした。台詞の一言ずつが印象的で芸術的で繊細で・・・。豊川悦司さんと夏川結衣さんが美しすぎました。 素人がいうのもなんですが、キャスト陣が本当に素晴らしかったと思います。ひとりひとりの登場人物と配役が本当にこれ以上ないほどマッチしていたと思います。 もう10年以上前のドラマですが、今でも私の一番大切で愛するドラマです。 このドラマで知った夏川結衣さん。もうずっと一番好きな女優さんです。いろいろなドラマや映画で活躍されていますが、やはり夏川さんが演じた「町村かほり」が一番好きです。私の中では今でも「夏川結衣=町村かほり」なんです。
by mayu (2008-05-21)
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