2003年2月、シーズンオフの沖縄本島にあるスペイン風リゾートホテル。
『ヴィラ読谷』の本館一階にある「サンセットバー」での一週間。
二月、シーズンオフの沖縄。リゾートホテルでの偶然の再会。
女は誰もが名を知るシナリオライター。
そして男は、知る人ぞ知る、かつての有名脚本家…。
かつての教え子から、ストーリー作りの手助けを頼まれる。
女が依頼されたTVドラマの脚本を共同執筆者として…。
期限は、ホテル滞在の3日間。
選んだ題材は“再会した恋人同士の悲恋物語”。
ホテルのバーテンダーが暖かく見守る中、
“サンセット・バー”で、二人の共同執筆が始まる。
タイトルは「いま、ひとたびの恋」。
二人の紡ぎだすストーリーは、お互いの恋愛観にも重なる。
プロとしてのプライドが噴出するストーリー作り。
蘇る恋愛感情を探り合うかのような台詞選び。
ーどこまでの台詞が虚構で、どこからが現実なのか?ー
虚構の恋物語では、達人の二人だが、現実の恋では不器用極まりない。
虚構はいくらでも作れる。しかし現実はもう作れない。
二人は、劇中の人物にそれぞれの物語を託して…。
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