結婚式当日に旦那さんになる人の愛人だという女が押しかけてきて風呂場で手首を切っちゃう。 奥さんになる人が、おなかの子供はあなたの子供じゃないかもしれないという。 そんなドン底状態で二人は出逢う。 お互いの関係がお互いの「夫婦」としてそれぞれの相手とやっていく為に必要になっていくという、ちょっと変わった恋愛感情。「肉体関係は破滅への道だ」という主人公の恋愛へのこだわり。 でもそれには激しく納得できてしまいました。 愛情表現ななにもセックスだけではない、ココロの繋がりが一番大事なのでは? そんな風に当たり前のことに納得させられる。
そして二人の連絡ツールが「手紙」 メール主体のご時勢ですが、肉筆でお互いの気持ちを交換しあうっていうのが生々しくていい
最後は、涙を拭くティッシュ1箱ご用意ください。
by かなめ (2007-02-09)
結婚式、数時間前に相手の裏切りを知った愛永。同じように結婚式を待つ男性が同じホテルにいた。相手の裏切りを告白された航平だった。二人は、相手の裏切りを知りつつ、せまってくる結婚式の時間に悩む。自分はどうしたいのか?数時間で納得の行く結論なんて、出るはずがない!結婚式のことを考えると、簡単にドタキャンなんてと思いつつ、自分が愛永なら、航平なら、そんな状況で笑顔で何もなかったようにして、結婚式なんてできないと思う。二人は偶然、ホテルの庭で出会う。そして、二人は答えを導くことができるのか?? この物語は一見、偶然が多いのですが、偶然という名のもとに、主人公たちの心理が上手に描かれているかと思う。たとえば、庭で偶然合うというシーンでも、追い詰められた二人に、庭以外に行き場がなかったのではないかな?と思う。登場人物が少ないこともあるが、一人一人の心理がとても上手に描かれています。みんなが幸せになってほしい。それでも、だれかの幸せは誰かの悲しみであったり。複雑な人間関係の結末は??
by さんちゃん (2007-01-02)
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