文庫の最初のページには作者からの我が子へのメッセージが 「十年後に、彼らと同じような青春時代を迎えるかもしれない、崚と優に…」 倫子(リコ)は、道を外すことなく成長し、親の紹介で出会った婚約者とともに結婚までの時間を過ごしていた。 そこに博多のライブハウスでの修吉と一矢との人生を変える出会いがある。 初めて会った夜に修吉から言われた 「俺と一緒に死ぬか?それとも俺と一緒に生きるか?」と言う言葉に、今までの敷かれたレールだけを歩く人生を捨て、修吉と一矢とともに音楽の頂点を目指していく。 若さゆえの熱さや無謀さがキラキラと輝やいていました。 誰しも、悲しみ苦しむ世代に、気を抜いて楽に生きることも出来るのに、見えない目標に向かって傷だらけになってしまうのは、同じ世代の若者には美しく映っても、その時代を通り過ぎてしまったものには苦しいです。 だけど、そんな時代を過ごしたものだけが見つけることの出来る何かが、この物語にはあります。 もがきながらも、何かを見つけたい人にぜひ読んで欲しい一冊です(=^▽^=)
by koi (2008-04-26)
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